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私たちと仕事で関わってくれる人を幸せにすること【株式会社スケール】

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株式会社スケール
代表取締役 杉浦 岸太郎 氏のインタビュー

ドン・キホーテに買い物に行くと、紳士下着コーナーで存在感を放っている派手なカラーの下着の数々。それらの企画開発を行なっているのが株式会社スケールです。まだドン・キホーテが数店舗しかなかった時代から紳士下着を卸し、異色の下着メーカーという独自ポジションを確立するに至った現在進行形の成長ストーリーを、株式会社スケール 代表取締役社長 杉浦 岸太郎 氏にお話をうかがいました。
 

株式会社スケールについて

――それでは、はじめに株式会社スケールが何をされている会社なのか、自社紹介をお願いいたします

メンズ下着・肌着・ボクサーパンツ・ビキニのメーカーです。今年で創業25年になります。もともとは卸業だったのですが、後にオリジナル商品の企画を行なう「工場のないメーカー」へと成長しました。

大手小売業の『ドン・キホーテ』さんとは、まだ7店舗しかない時からお付き合いがあり、今でも私たちの商品を取り扱っていただいています。そのため、ドン・キホーテの商品と思われることが多いのですが、現在はイオンさんをはじめ、さまざまなお店の店頭に並べていただいています。年間150万枚程度、売っていただいていますね。

私たちの商品の特長は、いろいろあるのですが、一つ例をあげるとしたら「生地」です。専門的な話は抜きにしますが、小さいメーカーが同じことをしようとする生地開発にお金がかかり単価が上がってしまうんですね。大手企業だと投資にかかる費用と生産の効率といったリスクとリターンの釣り合いがとれない。このような環境が参入障壁となっており、独自のポジションを確立できています。
 

仕事のこだわり

――同業他社と比べての御社の強み、仕事でこだわっているポイントは、どんなところでしょうか

企画力ですね。私たちの商品(http://www.sappy.co.jp/index.html#shouhin)を見ていただくと分かるのですが、ピンクとか蛍光色を使った派手なパンツであったり、元々はキワモノといわれていたものです。こういうインナーを扱っているところが昔はありませんでした。でも、ドン・キホーテさんに卸したらめっちゃ売れたんです。この経験が「世の中にないものを作れば売れる」という気づきとなり、私たちのものづくりの基本指針になっています。

今となっては、だんだんカラーのパンツも普及し、他社との差別化が難しく、色だけでは勝負できなくなってきました。そのため、これまで作り続けてきたノウハウを活かして、織り方、編み方、染色技術など、いろんな要素で差別化ポイントを作っています。

よそで売れている商品をパクることはしません。ウチはオリジナリティで勝負です。これは“信念”みたいなものですね。 機械やビジネスモデルは簡単にマネされてしまいますが、企画力はマネできないですからね。
 

経営理念について

――仕事において大切に考えられていることを教えていただけますか?

仕事の真ん中にあるのは、「愛」ですね。「私たちと仕事で関わってくれる人を幸せにすること」を考えて仕事をしています。そう思ったのは、これまでいろいろな方に助けられ、支えられてきたという思いがあるからです。

周囲の人たちから私たちに期待されているのは、「楽しい商品を生み出すこと」だと思っています。

パクリ商品は、私たちには求められていないんですよね。それに人のマネをしても楽しくありませんから。オリジナル商品を作ったほうが楽しいですし、売れるので(笑)。周りの期待に応えることにもなっていると考えています。
 

今後の展望について

――最後に、これから株式会社スケールをどうしていきたいのか、教えてください

私たちの強さは「企画力」です。それを磨いていかなければなりませんね。ドン・キホーテさんも国内は成長しきっていて、海外展開を本格的に進めています。私たちも海外で勝負できる商品づくりを強化しなければならないでしょう。

数字的な計画はあまり意識していません。求められるニーズにこたえ続けていくことで、結果的に数字が積み重なっていき、それが売上となると考えています。ウチの場合は、パンツだけに絞れたから企画力を最大限活かすことができました。数字目標を作って追いかける商売をしていたら、私たちの強みは上手く引き出せなかったと思います。

なので、目の前の仕事に一生懸命取り組むことで、数字は後から付いてきて、売上10億円くらいにできたらいいなぁと思っています。
 

株式会社スケール
代表:代表取締役 杉浦 岸太郎
所在地:東京都千代田区神田司町2-10-8 秀永神田ビル8階 
URL: http://www.sappy.co.jp/