1. HOME
  2. 経営者ストーリー
  3. 良いものをたくさんの人に提供する使命を忘れない【株式会社オーミック】
経営者ストーリー

良いものをたくさんの人に提供する使命を忘れない【株式会社オーミック】

経営者ストーリー

884

株式会社オーミック
代表取締役会長 金光 秀一 氏のインタビュー

東京都墨田区にオフィスを構える株式会社オーミック。人出しといわれるSESという事業形態の会社はたくさんありますが、同社の特長は社員定着率が高いこと。直近6年間は新卒社員が1人も離職していないとか。これによりエンジニアが育ち、会社としての強みにもなっているようです。この組織はどのように生まれたのか、代表取締役会長 金光 秀一 氏にお話をうかがいました。
 

株式会社オーミックについて

――それでは、株式会社オーミックが何をされている会社なのか、自社紹介をお願いいたします

はい。弊社はIT関連の会社で、金融機関、特に銀行に向けたソフトウェア開発を行なっている会社です。現在、社員数は47名、その9割が金融機関向けの開発に関わっています。強みは、要件定義や基本設計ができるシステムエンジニアが何人かおりまして、開発の上流工程から参加することができる点です。取引先のほとんどは東証一部上場の大手企業。そのようなお客様から信頼されている、“金融業務に特化したシステム構築集団”といったところです。

設立は1999年9月。私を含む3名のエンジニア仲間たちで会社を立ち上げました。その後、「一緒に働きたい」という仲間が1人また1人と増えていき、2012年からは新卒採用もスタートさせ、現在の組織規模にまで成長することができました。
 

仕事のこだわりについて

――同業他社と比べて、御社の強みはどんなところでしょうか

金融機関向けに特化してきたことで培われてきたノウハウがあることですね。同規模同業種と比べてもレベルが高いとSIerからの評価が高いです。指名をいただくことも珍しくありません。開発は1人で行なうものではなく、チームで行なうもの。ノウハウは社内で受け継がれていくべきものです。その点、弊社は社員の定着率が高く、離職がほとんどありません。過去6年間の新卒社員の定着率は100%ですから。

「先輩の後輩への面倒見がいい」「アットホームで居心地がいい」と社員は言ってくれています。エンジニアが一人前として市場価値を持ち始めるのに5年はかかるもの。定着率が高いことで、きちんとエンジニアが育ち、個としてではなく、チームとしての技術力を評価されている点が、ウチの強さではないでしょうか。
 

理念について

――基本理念について、くわしくお話を聞かせていただけますか

<基本理念>
・良いものをたくさんの人に提供する使命を忘れない。
・つねに正しさを念頭に、即断即決を心がける。
・社員と共に、しっかりと確実に前進する。

私たちのような業種は、他社と差別化が図りづらい一面があります。差別化できるポイントは人であり、仕事への意識とそれに伴う成果の質で、存在感を発揮できるといえるでしょう。理念の1つ目と2つ目は仕事への意識について述べていますが、一番大切なのは3つ目。技術者ファーストということです。

私たちの仕事はエンジニアなくして成り立ちません。エンジニアの成長が会社の成長そのものです。ゆえに、社員が働きやすい環境を作っていくことは、経営陣が本気で取り組むべきことと意識しています。
 

株式会社オーミックのこれから

――最後に、これからの展望について、教えてください

事業としては、金融関連の開発という軸は変わりませんが、まだやっていない分野として証券、生損保、クレジットでの実績を作り、事業の柱にしていきたいと考えています。あとは、女性採用を強化。そのためには、ライフステージに合わせて多様な働き方ができるようにしていく必要があります。常駐では時短勤務は難しいですから、受託開発を増やしていくことも考えなければなりませんね。

幸い、会社は明るくていい雰囲気です。経営陣がその雰囲気を作っているというよりは、社員たちが作ってくれている点がいいですね。

2009年のリーマンショック時は予想以上に業績が悪化しました。当時、採用内定を出していた社員がいましたが、彼らに対して採用取消しだけは絶対にしたくなかった。そこで自分の給料を含め経費削減し何とか乗り切りましたが、そんな彼らがいまでは幹部として活躍してくれています。

人と人の縁は大切にしなければなりません。仕事とも、取引先とも、社員とも、縁を大切にしてこれからも組織を大きくしていきたいですね。
 

株式会社オーミック
代表:代表取締役会長 金光 秀一
設立:1999年9月21日
所在地:東京都墨田区両国4-8-10 MYSビル1F 
URL: https://www.omik.co.jp/