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経営者ストーリー

すべての人に気づきを、そしてきっかけを。【TAAS株式会社】

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育み続けたアントレプレナーシップ

― いつ頃から起業することを志されていたのでしょうか

大学生の頃から起業して会社を経営したいという思いは強く持っていました。

一度しかない人生、自分がやりたい事業で社会に大きなインパクトを与えるような会社をつくりたい。自然とそう考えるようになっていたんです。

一般的な大学生だった私には、起業するための資金もノウハウも人脈もありませんでした。そこで、大学卒業後、起業するための経験を積むために人材系のベンチャー企業に就職。大手企業の中で歯車の一つとして働くのではなく、何でも自分でこなさなければならないベンチャー企業で働いた方が、自分自身の力を高められると思ったからです。

その会社に在籍していた3年半の間に、営業職として大切にすべきことを学ばせていただいたり、2年目からは部下も持たせていただいたりと、本当に貴重な経験を積ませていただきました。当時の部下も現在は独立して会社を経営しているのですが、今でも仲良くさせてもらっています。

ただ、ベンチャー企業ならではの大変さも勿論あって。資金繰りが厳しく自分が仕事を取ってこないと会社が潰れるかもしれないというプレッシャーの中、半年〜8ヶ月ぐらいはプライベートを捨て、休みなく働き続けて窮地を切り抜けたこともありました。ただひたすら辛かった思い出です。何物にも代えがたい経験でしたが、もう一度経験したいかと言われると絶対にイヤですね(笑)。

でもとにかく「必死」だったんです。「絶対やってやるぞ」って。

そんな中でも逃げ出さずに立ち向かうことができたのは、「将来自分で会社を立ち上げたとき同じように苦境に立たされることは必ずある」、「苦しいことから逃げていたら経営者としてやっていくことはできない」と思ったからです。自分自身の夢を実現させるためにも、目の前の壁から目を逸らさず、結果はどうあれベストを尽くす。その一心でした。

― その後は どのようなキャリアを歩んでこられましたか

Amazonに転職したのが25歳のとき。Amazonを選んだのは、将来的に起業することを見据えてビジネスの基本中の基本である小売業の仕事を経験したかったことと、世界最先端の企業でビジネスの考え方を学びたいという思いからです。入社してからは、まずECに出店する事業者の開拓営業を担当しました。

前職時代に確立した「モノを売る」のではなく「お客様の困りごとを解消するお手伝いをする」という自分なりの営業スタイルを貫き、最初から一番になることだけを目標に営業上の仕込みや事前準備を入念に行った結果、入社半年でトップセールスを達成。目標を明確に定め、そこから逆算してやるべきことをやった結果だと思っています。

その甲斐もあって、26歳のとき世界最年少で事業責任者に就任させていただくことができました。Amazonではカー&バイク用品事業や広告の事業を経験させていただき計5年間在籍していましたが、利用者の方々にとって利便性の高いサービスを徹底的に追求し続ける姿勢など、ビジネスの根幹に関わる考え方を学ばせていただいたように思います。

Amazonという会社は最先端のテクノロジーを積極的に取り入れながら、やっていることは「小売」という旧態依然としている業態に対する挑戦なんですね。既成概念を打ち破り、インターネットを通してモノの売り買いをするマーケットを創造したジェフ・ベゾスのチャレンジスピリットを肌で感じられたことは、私にとって大きな財産となりました。

― 独立までの間にもう一社経験されておられますよね

世界的に有名な企業であるAmazonで働いてきた5年間を振り返ってみて、大越隆行という個人としてビジネスの世界でどれだけ戦えるかを考えたとき、以前ベンチャーで働いていたときよりもゼロから事業を推進する感覚が鈍っていることに気がついたんです。

もう一度ベンチャー企業で武者修行させてもらってから起業しようと決意して入社させていただいたのが、クラウドソーシングのプラットフォームを運営するランサーズでした。

入社後はランサーズ初の海外法人となるフィリピンの法人設立に携わらせていただき、取締役を務めさせていただきました。初めてのことばかりでしたが、パートナーと一緒にゼロから海外で会社を創業、事業立ち上げの経験をさせていただけたこと、そして、初めてボードメンバーとして仕事を任せていただけたことは非常にありがたかったですね。

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