マル(承認)でつながってマルマルな世界を創る
【株式会社つながると】
株式会社つながると
代表取締役 澁谷 まりえ 氏のインタビュー
バツ(否定)ではなくマル(承認)があふれる社会を目指して独自のマルマルメソッドを提唱する株式会社つながると。様々な営業経験、社員研修講師を経てつながるとを起業した澁谷まりえ氏に、企業向けコンサル・講演・研修・経営者、個人事業主コーチング・こども教育などあらゆるジャンルで活用されるマルマルメソッドの魅力と、今後の展望をお聞かせいただきました。
長所を伸ばすマルマルな世界をつくりたい
― 株式会社つながるとを起業されるまでの経緯を教えてください
株式会社つながるとの創業は2018年。前職は社員研修の講師 兼 営業の仕事をしていました。学校を卒業してから10年ほど様々な営業の仕事を経験した後、東京丸の内にある企業研修の会社に就職。こちらで約5年半お世話になり、本当に多くのことを学ばせていただきました。前職時代の社長、上司、先輩、後輩、お客様には感謝しかありません。
社員研修の講師、営業として1000社以上の企業を回り、経営者や教育担当者の方々とお話しさせていただいた中で感じたのが、会社組織の中でバツを付ける方が非常に多いということ。「幹部の自主性が乏しい」や「営業部の士気が低い」といった声をよく耳にして、人の美点ではなく欠点ばかり見ている会社が多いことを痛感しました。
仕事自体には非常にやりがいを感じていたものの、毎日バツの話を聞いているうちに何となくモヤモヤした気持ちが晴れない自分がいて。「人は生きている限り必ず良い所がある。短所ばかり見るバツバツではなく、長所を伸ばし、たくさんマルを付けてあげるマルマルな世界をつくりたい」。その想いから株式会社つながるとを起業するに至ったんです。
― 「マルマルな世界」に込められた想いをお聞かせください
思い返すと、幼少期から母親がとにかく褒めて育ててくれたんです。逆上がりができたら「まりえちゃん、オリンピックに行こう!」、掛け算ができたら「東大に行ける!」みたいな、全部マル!の褒め言葉で育ててもらって。マルマルな母のおかげで「何でもできる」と思って生きてきましたし、今こうしてまぁるい笑顔の私がいるんだと思います。
自分がそうだったように、承認されて、たくさんマルを付けてもらえる世界を広げたいと思うんです。ただ、「きれいですね」と言われて、「嬉しいな。マルを付けてもらえた」と思う人もいれば、「内面を褒めてほしいのに…」と思う人もいます。人によって持っている心の地図(価値観)が違うので、その人の欲しいマルを与えてあげるとその人がみるみる輝いていくんですよね。
私は、人がワクワクする、「心の底からやりたい!」と思うエネルギーが漲っている状態を「エンパワー」という言葉で表現しています。エンパワーには「元々ある力を取り戻す」という意味もあって、マル(承認)を付けることで、相手が力を取り戻して「よしやろう!」「自分はもっとできるぞ!」となるお手伝いをさせていただくこと、企業であれば、企業のゴールに近づくこと、個人であれば「なりたい自分」になること、私が目指すマルマルな世界=〇NE WORLD(マルね ワールド)です。
「エンパワー」の反対が「ディスパワー」。とても良い素質や才能を持っていても、「全然ダメ」「何回言えば分かるの」なんてバツバツな言葉をかけられると、力が奪い取られてしまって本来持っている力を発揮できなくなってしまいます。バツバツ社会のディスパワーから、マルマル社会のエンパワーに変えていく。その想いが起業の志になっています。
社名の「つながると」には、たとえば、社長と社員が、上司と部下が、奥さんとご主人が、親と子が、マルマルでつながると世の中の様々な問題が解決するマルマルな世界をつくりたいという想いを込めています。世の中に一つでも多くのマルを増やしたい。つながるとがあったから会社や家族の「マルが増えたよね」と言ってもらえるよう、日々活動しています。
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